白Ⅱ
●電話●
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●Go Ahead
●夜明け●
●夜の底●
●旅のはじまり
●ある冬の夕方/決意の狼煙●
●詩を作ると言うこと●
●走り出す時●
●夏の終わりに●
●青い夕方●
●この本は
●幕引きの後の日々●
●夏の足音● 緑の梢を電車が走り抜けていく。 窓ガラスには青い空が気持ち良さそうに広がって視界をいっぱいにする。 夏の足音が聞こえる。 そうだ。 これだ。 僕はこの瞬間を待っている。 靴を脱いだ裸足が海の冷たさに触れる時を。 汗ばんだ肌に吹き抜ける…
●最近/成長について●
●幸せということ●
●いつまでもロックンロール●
■夜道■
●硝子のオルガン/芸術について●
●雪の白をこの手に● 雪の白をこの手に。 雪の白をこの手に。 新雪の誰の手も触れられていない、実にすばらしき白。 言葉で遊ぶ詩人のおもちゃ。 雪の白をこの手に。 ちらちらと降る美しい白。 深い紺色の空に描きつける白い絵の具。 名も無き白。 雲のかけら…
■この風を■ この風を書きたい。 この風を書きたいのだ。 冬の切るような冷たい風。 夜の匂いを運ぶ風。 ここではないどこかを思い出させる風を書きたい。 物語はいらない。 登場人物はいらない。 ただ風を書きたい。 それが私の書きたいもののすべてだ。 そ…
■私の本■ まだどこにもない本を私は探している。 まだ誰のものでもない本を私は探している。 それはどんな大きな図書館にも、街中の本屋にもない本。 私はそれを探している。 たまにそれは見つからないのではないかとも思う。 けれど、諦めずに探していると…