バームクー軒のラーメン日記25軒目

 

 そう言えばさ、塩ラーメンの美味しい店って言えばどこなの?

仕事終わりに職場の先輩と駄弁っている時にこう聞かれたのだが、実はすぐに返答することが出来なかった。俺が基本的には塩より醤油派なことは差っ引いても、この質問にどう答えるべきかってのは結構難しい問題だと思う。

 

 

仮にもライトとは言えラオタを名乗っている関係上、単にあそこの塩がうまかったですよ。レベルのことは言い辛い変なプレッシャーがががががが。

ぱっと思いつくラインでは、本田系はどこも結構頑張った塩を出すし、べんてんの系統の塩も間違いない。しかし、本当にそれで良いのか?もし、先輩と本田系やべんてん系統の店の店に行ったとして、絶対的に塩ラーメンを進めるか?むしろ、何食べても結構うまいですよ。とか言うのではないのか?わざわざ塩ラーメンの店でお勧めというからには、なんかこうもっと塩ラーメンを全面に押した店か、まず塩を一番にお勧めしたくなるような店の方が良いのではないのか。

そして、ほぼ一瞬の出来事なのだが、散々考えて出して答えはこれ。桜台の美志満が塩では一番好きですね。結局、人間は直球だけでしか会話が出来ない時もあるのだ。

 

初めて美志満の塩ラーメンを食べたのはもういつか思い出せないがかなり前の話である。個人的なラーメン開拓で、練馬区で初めて食べたラーメンだったのだ。例のごとく、情報源はラーメンデータベースで、塩ラーメンが好きな人のレビューを読んで行ってみたいなと思っていたのだ。桜台に行ってラーメンを食べたら、その美味しさと桜台の近さに感激し、桜台から練馬のラーメン屋巡りを始めたのだった。

しかし、なぜここの塩が好きなのか。改めて考えるとラーメンの好みを自己分析的するようで面白い。単に美味しい塩ラーメンのお店は他にもあるのだが、個人的な好みの方向性として塩ラーメンの理想にここの塩が近いのかもしれない。

その好みなのだが、まず、大した舌を持っているわけでないので、塩は食材の味がよりわかりやすい云々と言われるよりも、塩だれでしっかりリードしてもらいたい派である。かと言って塩分が立っているよりかは旨味や甘みが感じられるくらいのゆとりが欲しい贅沢派でもある。麺の方も細麺低加水でズバッとといったものや中細麺でびしっとなんてのもいいのだが、平打ち面やそ幅広のタンメンとかの方がどちらかと言えば好きなのだ。

美志満の塩は、上記の欲求を単に満たしただけでなく、旨味がたっぷりでありながらどこかゆったりとした広がりがあるように感じてそこが一番好きである。やはり塩の理想は麺と一緒に泳ぎたくなるくらいのスープなのかも。

とか、書いてはいたのだが、実はここ最近行ってないことを思い出し、早速、あの塩を食べに行ったのだ。しかし、行ってみると何故か営業中にもかかわらず、券売機の塩のランプが消えている。一瞬焦ったが、どうもその日は5周年記念で限定のみの営業だったらしいのだ。ちなみに、運命的に出会った5周年記念の大山鳥と鯛煮干しの白湯はかなり美味かった。勿論、写真は無い。

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