読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

詩のようなもの18

●夜の底●

 

 冬の。
 深夜の。
 冷めた。
 コーヒー。
 白い。
 街燈。
 黒いビルの。
 影の。
 深い。
 ミント。
 澄んだ。
 息を肺に。
 吸いこみ。
 はきだす。
 時に夜は。
 午前零時。
 少し。
 過ぎて。
 街は眠る。
 人は少なく。
 道は寒く。
 ここは家路。
 少し散歩。
 耳にイヤホン。
 夜に似合う。
 音を鳴らす。
 夜を照らす。
 光まるで。
 しるべ。
 海の底を照らすように。
 沈む沈む。
 冬の。
 空の。
 下はまるで。
 海の底を。
 歩くようで。
 沈む街の。
 またたく光。
 まるで魚泳ぐようで。
 そこはまるで。
 冷たい深夜の。
 水族館。
 回遊する。
 魚のように。
 歩く歩く。
 夜の。
 散歩。
 沈む沈む。
 泳ぐように。
 歩く歩く。
 夜の底を。
 泳ぐ泳ぐ。