バームクー軒ラーメン日記31

先にことわっておくとこれは個人的な好みの問題である。

 

ラーメンとご飯という炭水化物と炭水化物の危険な組み合わせ。当然、俺氏も大好きなのだが、ここで一つの問題。

 

ラーメンに一番合う飯とは何なのか?

 

 

そう答えは白飯である。

チャーハンや出汁で炊いたご飯もあるが、やはり個人的には断然白飯である。

ラーメンをおかずに米を食べるのはもちろん、メンマやチャーシューとの相性も抜群。何より、昨今のラーメンの濃い味を受け止めその味を引き出し切れるのは白飯だけである。

まあ、ラーメンにはチャーハンという人も多いんだろうが、個人的にはピンとくるものではない。

これは単に俺個人の話ではなく、今のラーメンの在り方自体の話でもある。昨今のラーメンは味が濃いし、単純に中華料理というよりは和食?日本料理?寄りになっている。

そもそも、メニューに餃子はあってもチャーハンが無い店もかなり多い。そりゃ、チャーハンにぴんと来なくてもしょうがないよね。

まあ、色々と言い訳をしたが、チャーハンにあまり感心したことが無かったのも事実である。

 

そう、今回の話はチャーハンとラーメンの話なのだ。

 

新潟の有力店が板橋区の辺鄙な場所に移転したらしい。

そんなような情報を掴んだのが最初だったはず。調べてみれば、区役所近くで駅から徒歩でも遠くない。言うほど辺鄙か?

しかも、なんでみんなチャーハンを食べてるんだ?

さらなる調査の結果、どうもこの中華そば来味というお店はラーメンとチャーハンという古き良き王道の組み合わせを売りにしているらしいことが分かった。煮干しのラーメンにチャーハン?と疑問に思わない点も無いでは無かったが、見た目としてお互いに喧嘩しあうほど味が濃そうでは無いのは良い感じであった。なんというか、美味しい組み合わせに見えなくもない。いっちょ行ってみるかとなったのは自然な流れなのである。

 

まさかの空振りが一回あって翌日に再訪。居ぬきのせいかとても新店に見えぬ風貌のお店は来てみれば確かに辺鄙な場所にある。商店街から外れて温水プールの途中の坂道と言えば地元民にはわかるのか?

 

中に入って券売機のメニューを見ると、実質的にはにぼしラーメン単品とチャーハンのセットしかない超シンプルなラインナップ。

いつもは白いご飯が好きな俺氏も今回は迷うことなくラーチャン。

しばらく待っていると先にチャーハンが到着。写真のために我慢していたがあまりに美味そうだったので一口。シンプルで無駄な主張もなく普通に旨いチャーハン。もう一口行きたかったが、流石にこれ以上はテクニックで隠し切れないので絶えて待つ。

そして、ラーメン。うむ、美味しいが想像以上に軽いな。東京の煮干しが強調なんで、そこの流れに毒されているせいか、美味しいが軽すぎるとも感じてしまう。しかし、このラーメンはめっちゃチャーハンに合うな。

最初はお互いがシンプルな味だから喧嘩しないのだと思って食べていたが、チャーハンがラーメンの中の見逃していた味を引き出しているから美味いのだと気が付かされる。薄味とは言え、煮干しとチャーハンの組わせがこんなに良いなんて目からうろこである。

 

 

ラーメンに一番合う飯は何か?やはりそれは個人的には白飯である。しかし、またここにきてラーチャンしたいと思わせてくれる良い一杯であった。

f:id:wakimiti:20181222132431j:plain

f:id:wakimiti:20181222132605j:plain