バームクー軒のラーメン日記29軒目

べんてんの復活という衝撃的ニュースは熱心な信者だけでなくライトなラオタである俺氏や友人をも歓喜させた大ニュースであった。

しかし、既にとしおかの待ちの長さに億劫になっていた俺氏と月に一度のとしおかで満足していた友人の成増べんてんの初訪計画は一向に進まず、とうとう夏を迎えてしまっていた。

 

 

 

 話は遡るが、高田馬場でのべんてん閉店後にあったべんてん正統後継者はどこだ問題は俺氏と友人の間でもあったりした。

べんてんの塩油そばを求めるゾンビと化した友人を連れ、いくつかの油そばを試したり、べんてん出身のお店に行ったりもしたが、結局のところはとしおかの誕生を迎えるまで問題が解決することは無かった。

その後、友人と行われたべんてん正統後継者論争は、としおかのみ派の友人と永太も良いよ派の俺氏の激しい議論の末に、永太の良いところはべんてん系でありながらそこから少し離れた部分であり、グレードアップこそあれオリジナルに準じたとしおかのみが正統後継者という決着を迎えたのだった。ネット界隈の意見も大多数がそんな感じだった印象がある。

 

そんな糞どうでもいい話で楽しく盛り上がっている間にべんてん再開からもうすぐ1年を迎えようとしていた。

このままじゃ1年たってしまう、やばいな~と思っていたタイミングで、もっと色々ヤバい事件が勃発したために、逆に友人と成増べんてん初訪計画がとんとん拍子で成立。このくそ暑い中一時間しっかり並んできましたよ。

 

新しいべんてんは、居ぬきかどうかは知らないが、以前に一凛というラーメン屋が入っていた場所に復活している。なので、一凜で担々麺を食べたなーとかを思い出す。ちなみに、最寄駅は地下鉄成増板橋区では無くて練馬区。前のべんてんも新宿ではなく豊島区だったな。

 

と、この辺りまで書いたところで筆が折れたらしく、この先に何を書こうと思っていたのかは今となってはもうわからない。

ただ、友人と俺氏はその後、何度もべんてんを堪能し、塩油そばやつけ麺を食べて、メンマでビールを楽しんだのだった。友人も結局、としおかよりべんてんを優先することが多くなった。としおかより幾分交通の便と待ち列の回転が良く、確定で塩油そばが食べられるという利点はでかい。そして何より、べんてんの塩油そばのオリジナルはやはりべんてんなのだ。

べんてんのラーメンや塩油そばは不思議な魅力がある。単に大勝軒系のグレードアップとは違う不思議な懐かしさもあれば、今のラーメンから考えても埋もれてしまわない高い水準を持っている。そして、一回食べるとまたすぐに食べたくなるのも特徴かもしれない。純粋に旨さだけで言えば、べんてんよりもとしおか。これが俺と友人の共通の見解でもある。しかし、またすぐに食べたくなるのはべんてんの方なのだ。まあ、これはとしおかが一杯で凄まじい満足度たたき出してくれるのも原因の一つなんだけどね。としおかと比べるとべんてんの軽くて食べやすく、としおかには無い良い意味でのざっかけなさがあるのが良いのかもね。

 

そんなこんなでべんてんは復活したのである。我々の中の需要なラーメン屋の1つとしても。

 

最後にお盆の直前におとんとも行ったが、噂通り閉店時間間際はかなり空いていて待ち無しだったのだった。

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