バームクー軒ラーメン日記13

 これが13回目なのかな?そろそろ覚えてられなくなってきたぞ。

 

 それにしても、7月の終わりになってやっと梅雨が明けて夏らしい暑さがやってきた。これでやっとアイスとスイカが美味しくなる。ラーメンはいつ食べても美味しいんだけど、夏はかき氷を食べて頭をキーンとさせたいよね。全く関係ない話だが、俺は夏でも野菜がいっぱい食べられる鍋は肯定派なので、打ち上げ的な物があれば鍋の選択肢はあって良いのではないかと思うのです。職場の先輩も夏はキムチ鍋!らしいですよ。

 

 これ以上前置きが長くなるとまた文句を言われるので本題のラーメンの話である。

 

 これもある意味において前置きなのだが、このご時世の日本ではまだ様々な文化圏が乱立している。10年くらい前に蛸壺化と揶揄された時はもう少しお気楽な多幸感があったように思うんだけど、それでもまだね。そんな感じで様々な文化圏が乱立していると、そこの文化圏でしか使われない専門用語的な言葉や、そこでしか通じない意味合いで言葉が使われる事がある。なんたらスラングとか言われたりするやつね。個人的は、たまーに汎用性の高さからトライブを飛び越えたり、その際に意味が変わったり、汎用性が高いように思えたが抽象的過ぎて通じなかったりする話が好きです。

ラーメン文化圏にもそんな言葉がいくつもあるのだけど、その中の一つに宿題店というのがある。ラーメン文化圏発祥の言葉かは定かではないが、他では聞かないのにラオタの中では頻繁に使われている言葉で、その人にとって何らかの理由があって行くべきなんだけどまだ行ってないお店の事をいう。まあ、選択肢が過剰供給されている中からベターを選ばなければならない比較的幸福な文化圏らしい話なのかな。

本当にこれでやっとラーメンの話になるのだが、個人的な宿題店に池袋の麺舗十六というお店があって、ここは比較的近所にあって好きだった大山の店の修行先と噂をきいていて、おまけにそんなに遠く無かったことから、いつか行こうと思ってはいたのだが先延ばしにしていたお店である。昼しかやってなかったり、大山でよくない?となってしまっていたのだ。これは個人的意見というか言い訳なんだけど、宿題店ってなかなか片付かないよね。

そういった中でのある日の話で、父と弟と3人でラーメンを食べに行くことになったのだ。一度行った店にはなかなか再訪しない父とラーメンでも好き嫌いのある弟の2人の要望に応えるお店を選定していたのだが、その時に麺舗十六の事を思い出したのである。大山の店は弟も好きだし、父も店が違えば多少似ていたり系列が同じでも怒ったりはしない。完璧やん!

実際に行って食べてみると、強めのかえしにこの太麺は確かに大山の店とそっくり。正確には麺は麺舗十六の方が軽くて高加水なものを使っているように感じたがすげー似ている。この醤油と魚介のかえしに動物系のうまみと油の入った様な味でジャンキーなつけ汁と食べごたえのある太麺の組み合わせは好きなのだ。結構多そうに感じた並み460グラムもペロリと行けてしまい、程よい満足感。大山のお店との違いは、味の濃さやチャーシューや麺やジャンキーさの安定感あたりかな。それと小声で、一人で行くならここは大した問題ではないのだが、接客はこっちの方が良い。

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