バームクー軒ラーメン日記9

いったいどんな言葉だったのか。タイミングを逸すると悪口や悪態ですら思い出せない。あの日の怒りや悲しみも洗われたと思えばこのもやもやも消えるのではないか。友人の地元で、お前の住んでるところよりずっと都会だと言われたことに腹が立ったのだろうか。まー、忘れたよ。

 

 そう、東陽町の話である。地元民では無いので東陽町はギリギリ都心といえる場所で、良いラーメン屋がいくつもあるくらいしか印象が無い。ラーメン屋は吉左右、トナリ、○心厨房など名立たる名店があるが、他には何があると言うのか。仮にこの街を舞台としてどんな物語がつづれると言うのか。いや、東陽町はまだ良い。隣の南砂町なんてショッピングモールに立てこもってゾンビと戦うくらいしかすることないだろと言いたくなるようなところだし、その先と言ったらねえ。

 

 でも、ラーメン日記はラーメンが美味しければ全て良しなのだ。悔しいかな、東陽町は良いラーメン屋がいくつもある。

今回のラーメンはやまぐち辣式の塩ラーメンである。友達には店の名前の由来にもなっているまぜそばの方じゃないかと言われそうだが、あれは俺には無理。辛過ぎた。すすると辛さでむせるからすすれないとかヤバ過ぎ。それで塩ラーメンの方だがこっちは間違いの無い一杯で凄い美味い、さすがやまぐちと言ったもの。確か本店の追い鰹中華そばに近かった印象。塩にしては素材の味をしみじみと食べさせるタイプではなく、これが一番と主張してくるタイプのかえしなのかなと感じた。その分、安心して食べ続ける事ができる。

少しだけ残念だったのは、噂の高加水麺はどうしたんだよと、ちょっとしょっぱいかなと感じたのと、味玉とはそんなには合わないかなと思ったところかな。美味さに比べると些細な問題だったが。

それにしても、やまぐち系列の味玉は美味しい。嫌なにおいは一切しないし、黄身はこってりして、味付けも上品でね。ラーメンとの相性はそんなでも単品で食べたくなる美味さ。味玉ひとつでも店の力を感じる。

 

しかし、あれだ。せっかく東陽町とかが地元なのに良いラーメン屋に行ってないなんてね。何であの辺に住んでいるんだろう。ね。

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